ぶらついた結果

あちこちぶらついた結果を記録していきます。週末は主に奥多摩歩き。

光る君へ 第四回「五節の舞姫」感想

今回の「五節の舞」のセット、なかなか見応えがあって引き込まれました。闇の黒の中に鮮やかな衣装が映えますね。音楽や舞台描写も凛とした緊張感があって良かったと思います。 合戦シーンがない分、こうした文化的なシーンや民俗芸能シーンなどにお金をかけられるのであれば、個人的にはこれはこれで大河だからこその贅沢な描写であるなあと思いました。

あらすじ

まひろは三郎に自分は藤原の中でも下の方の身分であると素性を明かす。一方、兼家の悲願が成就し、花山天皇が即位する新たに即位する。 その頃、円融天皇の譲位を知った詮子は挨拶のために謁見するが、思いもよらぬ嫌疑をかけられる。 ある日、まひろは倫子からの依頼で、即位した花山天皇の前で五節の舞を披露する舞姫に選ばれる。そこでまひろは驚愕の真実を知ることに・・・

感想

謎の男

冒頭の謎の男と三郎のやりとりのシーン(一人は屋根の上)での掛け合いが良かった。

「あの女のことは忘れろ」からの「そういう台詞は散楽の中だけにしておけ!」は三郎もなかなか言うこと言うなーと感心した。

で、結局謎の男の正体は分からずじまい。ネタバレを控えるために極力情報を仕入れないようにしているので、今後どのように関わってくるのか楽しみである。

父上の官職祝い

今の所太朗くんが出てくるとほのぼのパートなんだろうなと思って安心して見ていられる。

父の嬉しそうな姿にまひろも日頃の複雑な思いは忘れて、今は幼き日の優しかった父の姿を思い出す。

このシーン、地味ながらもじんわりと感動的で私は少し目頭が熱くなりました。

今週のMVP

大河は出演している俳優も豪華で、毎回必ずどこかしら演技に目を惹かれるシーンがあるなと思います。 個人的には先週の父から内通者として扱われた直後のまひろ(=吉高由里子)の溢れる怒りをグッと飲み込むような演技がすごく良かったです。

今週は吉田羊演じる詮子の演技が見応えありました。

円融天皇からの「鬼めが!」と罵られるシーンでの打ち震える表情から、直後の父・兼家に詰め寄るシーンに至るまで、まさに鬼気迫る演技といった感じでずっと目が離せませんでした。

その後しれっと主演を続ける兼家および長男・道隆もなかなかの腹の座りようですね。こんな修羅場な家族団欒イヤだなあ...

倫子様

相変わらずサロンでのまひろを嗜めるのがお上手ですね。黒木華の雅かつどこか掴みどころのない演技もなかなかクセになりそうです。 個人的にはこれまで黒木華が演じた人物の中で倫子様が一番好きかもしれない。

五節の舞

冒頭にも書きましたが、絵面も音楽も大変美しくて映像的な序盤のハイライトをここに持ってきたのだろうなという気合の入り方だったと思いました。 その後のついに三郎および道兼の関係にまひろが気づくところもなかなかひきの強い展開です。

まとめ

ついにまひろが三郎の生い立ちを知ることになりました。そして憎き仇である道兼についても。 人間関係が大きく動き出しそうですね。予告だけ見ても来週が楽しみ。どう言う流れで「お前のほうが虫けらだ!」と言うセリフが飛び出すのか、今からワクワクが止まりません。

今週の花山天皇

入内直後の緊縛プレイ(?)のシーンが艶かしくて良かった。 直接的なシーンを描かなくても、花山天皇の無類の女好き、奔放な性という特色をよく表現していたと思いました。

光る君へ 第三回「謎の男」感想

今回面白かった。どこが面白いかって言われると説明に困るんだけど、全体を通して登場人物同士の掛け合いや演技が見応えがあってトータルの満足度が個人的に高かった。 まひろ周辺の家族との関係、実資と道兼、兼家を巡る宮中の陰謀、色々な人間関係の点と点が線になり物語が動き始めた感が感じられてどのストーリーラインも見逃せない感じになってきた。

あらすじ

自分のせいで捕らえられた道長を案じるまひろ。しかし、父の為時に謹慎を強いられたため、ただ案じることしかできない。 一方、兼家の指示で道兼は女官を使って帝の食事に毒を仕込み、円融天皇は急激に体が弱っていく。 政権を掌握するために二の手を打ちたい兼家は、ライバルの左大臣家の動向を探るため、為時を利用してまひろを間者として送り込むが...

感想

まひろと太朗

謹慎して身動きが取れない姉のために人肌脱ごうと人探しに奔走する弟・太郎とのやりとりが微笑ましかった。

「絵」は下手だなあ、という軽口を叩けるあたりに本当に仲の良い姉弟みが溢れていて良い。

その後の本当にここまで頑張って探してくれるとは思わなかった、と心情を打ち明けるまひろもよかった。

実資と道兼

ロバート秋山演じる蔵人頭藤原実資の推理が冴え渡る。横にいる道兼は気が気でないだろう。

だけどその後の「無礼!」「無礼!」と扇子で顔を隠した女房たちに追いかけられ、恐れをなしてそれ以上の詮索を止めるシーンは演劇的な演出で面白かった。

姫君の集い

黒木華演じる源倫子の貴族の姫君感がすごかった。「あそび」を通した姫たちとまひろとの格差の描き方も印象的だった。(仕草、髪型、服装などでも差別化が図られていたのはなんとなく分かった)

また、帰宅してからの父・為時とのやりとりで自信が間者をさせられたと分かってからのまひろの表情や逡巡する様子もよかった。

ここでそれでもまひろが引き続き左大臣家に通い続けることを選んだ理由として、SNS上では「三郎に会いたいから」「あそびで才覚を発揮できることが嬉しかったから」などさまざまな意見が上がっていたが

そのどれも含んだ複雑な感情を飲み込んだ、と取れる吉高由里子の演技が冴えていたと思いました。

散楽と謎の男

この散楽が行われる辻、三郎とまひろのエンカウント率がものすごく高いので六年間も再開していなかったのが逆に不思議に思えてくるな。

とここで謎の男の顔が割れて次週に続く。予備知識を入れていないので全く先の展開が読めない。次回を大人しく待つ。

まとめ

次回の第四回は道兼を演じる玉置玲央さん曰く「大きく物語が動く」とのことなので、序盤の転換点になりそうなので楽しみ。私の最推し・師貞親王がついに即位する時が来るか...!?

今週の師貞親王

今週は出番少なめ。しかし足芸は結構大変そうだった。来週はきっと縦横無尽に活躍してくれるに違いない。

あと、下記の登場人物相関図が名前と立ち位置を復習するのにとても助かる。

光る君へ 第二回「めぐりあい」感想

すっかり間が空いてしまったけれど、一年後に振り返るために「光る君へ」第二回の感想を書き留めておきたいと思います。

あらすじ

母の死から6年、まひろは15歳となり成人の儀式を迎える。父・為時とは母の件もあり、ぎこちない関係となっている。まひろは街中での代筆仕事に自分の居場所を見出していた。 一方道長は官職を経て宮中に使える。姉・詮子が帝との間に皇子をもうけ、道長の父・兼家はさらに強固なものにしようと次男・道兼を動かし陰謀を計る。 ある日、そんな二人は散楽が演じられる街角で再会を果たす...

感想

再会について

思っていたよりあっさりと再会する展開だった。もう少し引っ張って(おそらく7話あたり)それまではすれ違いつつお互いの状況をザッピングするように描きながら進行するものだと思っていて意外だった。 個人的にはもっと焦らしてほしい、焦ったさを味わいたいと思っていたが、このテンポ良い展開の方が昨今の視聴者にはウケるのかもしれないと思い直した。確かにまひろが早いとこ使えないと宮中劇に絡んでいけないので必要なテンポかもしれない。

見どころ

今の所そこまで劇的な歴史の動きみたいなものはないので、陰謀劇(兼家サイド)とラブロマンス(まひろと三郎)といった人間関係がドラマを駆動する主要因となっていそう。 この辺りは好き嫌い分かれそうだが、主な歴史資料が残っておらずドラマ的想像力で補っていく脚本は個人的には好き。 また、散楽をはじめとして学問や衣装、通過儀礼といった民俗・風俗描写が見ていて面白い。個人的には人間ドラマよりも注目しているポイントかもしれない。

今週の師貞親王

登場人物の中では一番注目してみている。今週も面白かった。

「お前のおかげで俺は随分賢くなったぞ」

上記のセリフが熱い。うつけものに見えるのは果たして演技なのかそれとも。今後の彼の振る舞いにワクワクが止まらない。

第三回「謎の男」も視聴済みなのでなるべく早いうちに感想を書きたい。

光る君へ 第一回「約束の月」感想

大河ドラマ「光る君へ」第一話「約束の月」を視聴したのでその感想を書きます。

まず、あらすじ。

あらすじ

1000年の時を超える長編小説「源氏物語」を生み出した女流作家・紫式部の波乱の一代記。平安中期、京に生を受けた少女まひろ(落井実結子)、のちの紫式部。父・藤原為時岸谷五朗)の政治的な立場は低く、母・ちやは(国仲涼子)とともに慎ましい暮らしをしている。ある日まひろは、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあう。再び会う約束を交わす二人だったが…激動の運命が始まる。

www.oricon.co.jp

上記より引用しました。以下感想です。

感想

大河ドラマをきちんと見るのは「青天を衝け」以来となります。

大老井伊直弼が暗殺されたあたりからなんとなく足が遠のいてしまい、5年ぐらい続けていた大河視聴習慣が途切れてしまっていました。

「光る君へ」は平安中期、文化人が主人公ということで注目しており、久しぶりに視聴習慣を取り戻そうと思い、第一話はちゃんと見ようとテレビの前にスタンバイして視聴しました。

結論から言うと、すごく面白かったです。特に子役二人の演技が良かったのと、大人たちのキャラクターも立っていて政治劇のドラマの中にすっと入っていけたことが自分としては面白く視聴できたポイントかなと思います。

以下、当日の私の反応をXからピックアップしながら振り返ります。

この辺りのまひろと三郎のやりとりがとても良かった。この二人の演技をもう少し見ていたかったけど、次週にはもう大人。

大河のスピード感としてはいつも通りだと思うけど、少し寂しい。4話にわたって子供時代をやっていた直虎がいかに異例だったかと、あらためて思う。

終盤で泣いていたまひろがさらに一際大きな声で号泣する瞬間を目撃した時の反応。この演技が全力で癇癪を起こした時の子どもの反応そのもので、ものすごく画面に釘付けになりました。

後からXで知ったことだけど、この落井実結子さん、「鎌倉殿の13人」でも良い演技をしていたそうですね。本当に、末恐ろしい子...

見終わった後の私の感想です。

今年の大河のファンアート用のタグは「#光る君絵」に決まりそうですね。

素敵なかっこいい、可愛らしいイラストに溢れていて、久しぶりにいいねとブックマークを押す手が止まりません...。

そんな感じで、第二話も今からとても楽しみです。

ちなみに、師貞親王(後の花山天皇)が今の所最推しです。

わずか数十秒の出演ながら、この顔芸のインパクト...後に描かれるであろう「寛和の変」でも重要な役回りになりそうで、今からとても楽しみです。

卓球からのブックカフェ

近所に卓球教室があるのは以前から知っていて、機会があれば行ってみようと思ってAmazonでラケットを購入したのが履歴によると2021年4月ごろのこと。

結局その後今日まで一度も教室を訪れることはなかったのですが、新年になったことだしやりかけてたことを今年はちゃんとやろうと思って、マシン台利用30分コースを予約して行ってみた。

卓球は中学三年間で部活でやっていたのと、前職でたまに同僚と遊びで打つことが数回あったぐらい。

5年以上ぶりにラケットを握ったが、思いの外すぐ慣れた。マシンもコースや速度、回転数を調整できるので無理ない範囲で打ち返し続けられる。これがまた楽しい。

多分無心になって同じ動作を繰り返すことがマインドフルネス的な効果をもたらすのと、スコンスコンとコンスタントに球を打ち返した時の感覚がシンプルに気持ちが良い。

思っていた以上に良い気分転換になりました。せっかくなので、これも不定期に通う習慣にしたい。

しかし非会員だとマシン利用30分で1700円かかるらしい。会員(年会費5000円)になると700円で利用できる。 会員になるかすごく悩ましいところ...とりあえずもう一度行く機会があったらその時あらためて考えることにした。

帰りがけに一度行ってみたかったブックカフェでカレーを食べた。これも美味しかった。

ゴジラ-1.0を見てきた

だいぶ話題は落ち着いてきたけど、今更ながらゴジラ-1.0を見てきた。

2023年中に見ようと思っていてなかなか見れておらず、年を越してしまっていた。

このままだとまた公開時期を逃してしまうと思い、近場の109シネマズでレイトショーがやっているのを発見し、これなら見に行けると思い急遽チケットを予約して見てきた。

このシアター、今まであまり利用することがなかったけれど、自宅から20分くらいで歩いていけるということに気づいてなかなか便利だと思った。今後は馴染みのTOHOシネマズと併用しながら積極的に利用していきたい。

雑なネタバレありの感想は、忘れないうちにとおおむねMastodonに書き連ねた。

mstdn.jp

整理した感想はいずれFilmarksの方に転記したいと思う。

映画「来る」感想

Amazon Primeで前から見ようと思っていた「来る」を見た。

https://www.amazon.co.jp/%E6%9D%A5%E3%82%8B-%E5%B2%A1%E7%94%B0%E5%87%86%E4%B8%80/dp/B08CSVXF5W

前々から気になってたタイトルだったものの、年末の「近畿地方のある場所について」から始まって、テレビ東京の「祓除」を経て、自分の中でのホラーブームが再来していたのでこの気を逃すまいと見てみました。

www.youtube.com

video.tv-tokyo.co.jp

感想は概ねXの方で呟いた(ネタバレなし)けど、個人的な収穫としては女優・黒木華の迫真の演技が見れたことと、後半からラストにかけて一気に畳み込む絵作りと展開の迫力が見ていてとても心地よかった。なんか凄いものが始まってしまったぞー!という勢いが良かった。除霊師の爺さん婆さん達のキャラも良い。

ということで貴志祐介の原作もそのうち手を出して読んでみたいと思いました。

あと、なんとなくながら見しようと思ってPCのモニタで見始めちゃったけど、せっかくだから去年買ったASUSのミニプロジェクターを使って部屋を真っ暗にしてみた方が雰囲気良かったかな。機会を逃してもったいないことをした。まだ購入してから2回しか使ってないので、このままでは宝の持ち腐れ・・・そのうちリベンジする。次は「残穢」あたりを見たいです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B092PTRP2H